気になって調べたのでメモしておきます。
2019年5月1日より元号が「平成」から「令和」に切り替わりました。
これは、4月30日まで在位した明仁(あきひと)陛下が、現行法下で譲位を行ったためです。
譲位後、明仁陛下は上皇となるため、新しい呼び方としては、上皇明仁陛下(じょうこうあきひとへいか)となります。
英語での称号については、天皇の「the Emperor(エンペラー)」に対し、上皇が「the Emperor Emeritus(エメリタス)」、上皇后は「the Empress Emerita(エメリタ)」と宮内庁が発表しています。
「エメリタス」「エメリタ」は、経験や功績の蓄積に対する称賛や敬意を表す意味があり、宮内庁によると、スペインやベルギーなどの王室では、退位後も国王時代の称号を継続していますが、称号を新たにすることは「お立場が変わることを明確にし、譲位後も名誉ある地位におられるという意味でふさわしい」としています。
「エメリタス」は前ローマ法王ベネディクト16世の退位後の称号としても使われているとのこと。
なお「平成天皇」は亡くなった後に使われる諡(おくりな)であるため、現状、平成天皇とは呼びません。
今上天皇(こんじょうてんのう:在位中の天皇)には、皇太子である徳仁親王(なるひと しんのう)が即位。新しい呼び方は天皇徳仁陛下(てんのうなるひとへいか)となります。
それに伴い皇位継承順位が更新。
(すくなくとも現行法下では)天皇は世襲で嫡子でなければならず、また徳仁陛下は皇男子に恵まれなかったため、皇嗣(こうし:皇位継承順位第1位の皇族)は、上皇陛下の第2皇男子秋篠宮文仁親王(あきしののみや ふみひと しんのう)となりました。
また皇位継承順位第2位は皇嗣の第1男子で上皇の甥にあたる悠仁親王(ふさひと しんのう)、皇位継承順位第3位は昭和天皇第2皇男子で上皇の叔父にあたる常陸宮正仁親王(ひたちのみや まさひと しんのう)。
新皇嗣は上皇陛下の第2男子で、既に宮号(みやごう)賜っていますが、英名は従来通り皇太子を示す「the Crown Prince(クラウンプリンス)」とされました。
宮号を賜る皇族については、当主である「○○宮」を「Prince ○○」とする一方、その子である「●●親王/内親王」は「Prince/Princess ●● of ○○」としています。