「リーク」という現実は、主にSNSで顕在化することが多いのですが、そのリーカーの中でもひときわ異彩を放つ存在が、このIce universe氏。
情報の正確性、提供タイミング、言葉の選び方、どれをとっても只者でありません。多分、どこか関連企業の関係者じゃないかなぁ。
The oval opening of the Pixel 4 Series front panel means that the Google Pixel 4 Series will be groundbreaking and new and worth looking forward to. pic.twitter.com/9Pg9bGcWrs
— Ice universe (@UniverseIce) July 20, 2019
それはさておき。
氏は、ツイートで、フロントパネル右上の開口部に「画期的で新しく期待される価値」が詰まっていると発言しています。
では、それはなんなのか、と言う話ですが、6月13日の段階で囁かれていたウワサでは、画期的なゼスチャートラッキング技術を可能にするチップ「Soli」ではないか、と言うことになっています。
プロジェクトSoli自体は、秘密でもなんでもなく、2015年には既に公開されています。
動画をみると、より具体的な内容を理解できるので、短い動画ですし、一度、見てみることをオススメします。
Soliはいわゆるレーダー技術です。
映画で見かけるレーダーは戦闘機の位置特定に使ったりするものですが、その基本的な機能は、電波を発射してその反射を取得、その結果で相対的な距離や方向を検知するというもの。
Soliでは、その機能を人体の複雑な動きを捉えるのに利用しています。
もうこの画像が、言いたいことのすべてを表現している気もするのですが、これはつまり、Soliセンサーから発射されたレーダー波で右手の動きをデジタル信号に変換しています。
デジタル信号にさえなればデータを記録できますから、ディープラーニングで、データと行動が紐づくので、スマートUIになりうるということですね。
これはつまり、ここ数年で結果を出してきている、現在のGoogleが最も得意とする「AI」の分野につながるわけです。実証研究長いね、しかし。お金持ちだなぁ。さておき。
驚異的なのは、そのチップの小ささです。
これだけの革新的なUIを実現するチップが硬貨より小さいという。
潜在的な用途なんて、途方もない可能性がありますよね。というか可能性しかない。
開発者向けの動画をみると、既に、かなりのことができることがわかります。
ただ、仮に、フロントパネル右上開口部にSoliレーダーが実装されたとして、どういう使い方をしていくのか、です。
スカイプでビデオ通話をするときの、対面スタイルで、何かしらを操作するゼスチャーをとることになると思うのですが、そうなると、小さい画面を見ながらというのは、少し無理があります。
となると、テレビやモニター画面につないで、ゼスチャー操作するのでは?
実際にAndroid 10 Qでは「デスクトップモードに強制切り替え」という開発者向けオプションが存在します。セカンダリモニタとつながるネイティブサポートが進行しているとすると、あながち無い話でもなさそうです。
いやいや、もしかして、ARやVRなのでは?
すこしまえですが、Qualcomm Snapdragon Smart Viewerが取り沙汰されていたりしますが、もしかすると、もしかする可能性もあるんじゃないかな?と思ってしまいます。
いずれにせよ、Soliテクノロジーは拡張現実にジャストフィットする技術だと思うので、どういう形にせよ実装されてほしいです(もう単なる希望)