Apple announced support for NFC stickers/tags that trigger Apple Pay for payment without having an app installed. Imagine tapping your phone on a scooter or a parking-meter and paying for it without signing up or downloading an app first. #ApplePay https://t.co/owgOsH3N7L pic.twitter.com/jpxUf7H6v6
— Steve Moser (@SteveMoser) May 13, 2019
これかぁ。ニューヨークのレンタル電動キックボードとか、駐車場とかの支払いが出来るようになるらしい。
これはQRコード決済だまってないやつじゃないのw
9to5Macは、オーストラリアTap Down Underが、エクスプレスカードの対象が拡大される証拠として、iOS12.3の設定ファイル(pass.json)からコード記述を発見したと報じました。


エクスプレスカードは、ApplePayの一部。現在は「交通系ICカード」を設定することができます。
これに「EMVカード」が加わるというのが今回の報道内容です。
……(๐•̆ ·̭ •̆๐)?ナニソレオイシイノ?
( ˙꒳˙ )デスヨネ
ということで、調べてみました。
エクスプレスカード(Express Transit)に、EMVカードが対応すると、クレカで交通系ICカードサービスを利用できるようになる?のかもしれません。
以下詳細をメモしておきます。
エクスプレスカード
まず現状をおさらい。
現状、エクスプレスカードに設定できるカードは、Appleと提携関係にある「交通系ICカード」に限定されています。
結果的に、サービス範囲は、エクスプレスカードに指定した交通系ICカードのサービス地域に限定されます。
つまり日本では、Suicaサービスを、Suicaカードと同様に使えることを意味しています。
プラスチックカードのSuicaをSuicaリーダーにかざしてお金をはらう対象は、JR東日本が提携している対象に依存しているので、利用は、Suica対象の店、交通機関に限られます。
またプリペイドなので、事前に支払い金額以上の金額をチャージしておく必要があります。
世界的に見てもこれは同じことで、Appleは現地の交通系ICカードサービスに対応しているに過ぎません。
- 日本のSuica → 交通機関の運賃、買い物の支払い(JR東日本)
- 北京の市政交通カード → 地下鉄やバスの運賃(北京)
- 上海の上海公共交通カード → 地下鉄、バス、フェリー、リニアモーターカーの運賃(上海)
エクスプレスカードに設定された交通系ICカードは、利用時に事前の認証(FaceIDやTouchID)を必要としません。
なので、現地でバスや電車で移動する際、支払いが非常にスムーズになり、現金で支払う場合の細々とした通貨のやりとりを、ごっそり省くことが出来るようになります。
事前にチャージしておかなければならないですが、外国語でのやり取りが省けるというのは、特に日本人にとっては、すっごい意味があると思いません?
っていうか変えがたいメリットと言えるんじゃないでしょうか(*´꒳`∩)
つまり、世界的に言語の壁がある限り、Appleにとっても普及させるだけの価値があるってことになりますよね。
EMVカード
EMVカードは、Visa、MasterCardが策定したクレジットカードのための規格で、ざっくりIC対応クレジットカードのことを指します。
最近、更新されたクレカはICついてますよね。金色のウロコみたいなやつ。あれです。
クレジットカード偽造が横行、それ対する対策として1998年に策定されたのがEMV統一規格。
EMVは、規格を決めた団体の頭文字で、Europay Internationalの「E」、MasterCardの「M」、Visaの「V」をそれぞれ取って名付けられたとのこと。
でも、2002年に、Europay Internationalは、マスターカードインターナショナル(アメリカ)と合併、2006年にはMasterCard ワールドワイドに改称していて、事実上、VisaとMasterCardのサービスになっています。
さて、EMVカードは、2001年にイギリスと日本で商用化。
その後、イギリスやフランスでは法制化の下、およそ5年でICカード化100%を達成。
ユーロ連合も2010年12月末を目処にEMV化完了を目標に動いた一方で、日本ではなかなかIC化が進まず、法制化したのはつい最近で、クレジットカード加盟店に対し信用照会端末のICカード決済対応を義務化したのが2018年6月1日になってから。
ヤダー遅いー(*´꒳`∩)でも大丈夫。
アメリカもオバマ政権になってから義務化してますし。Yes, We can.
エクスプレスカードがEMVカードに対応すると
ここまでを超意訳的にまとめると、かざすだけ決済がクレカに対応する、そうiPhoneならね、ということになりますかね?たぶんそう。
もちろん、厳密にはEMVはクレカサービスなので、外国で利用する場合は引き落としのときに外貨両替手数料がかかります。
が、多めに両替する必要がないので小銭だけ持ち帰るとかしなくてよくなります。
チャージも理論上、支払額分以上の金額を事前に買うことになるので、余った分は(デポジットできるとはいえ)無駄になりますが、EMVカードはクレカですから、締め日に利用した分だけ引き落としされます。
つまり、全世界のどこへ旅行しても、ApplePay対応エリアなら、現地通貨に両替することなく、また、事前にチャージも必要ないという、完全無欠の支払い方法が誕生(∩´∀`)∩ワーイということに。
お金の動き
いままで電車に乗ったりコンビニで支払うための金額をSuicaにチャージする場合、ApplePayでSuicaにチャージしていましたよね?
事前
わたしの財布→ クレカ→ ApplePay(設定)
ApplePay→ Suica(チャージ)
決済時
Suica→ 改札、コンビニ、加盟店
これが、事前に登録する手間は変わらないものの、チャージする手間を省くことが出来るようになるわけですよね。
事前
わたしの財布→ クレカ→ ApplePayエクスプレスカード(設定)
決済時
ApplePayエクスプレスカード→ 改札、コンビニ、加盟店
あれ?これビューカードは?っていうかJR東日本が対応するわけ無いじゃん?
予想される未来
……これおま国事案じゃない?
と思った人、鋭い(◍˃̶ᗜ˂̶◍)
でもAppleカードがMasterCardとして使えることがわかっているので、ポイントサービスを受けられることになりますよね?そうするとすくなくともニューヨークあたりでは爆発的に普及すると思われるじゃないですか?
そうなったとして。
世界的に流行って。利用者数が一定以上見込める、なんてなってしまった場合、北京、上海をはじめとした現地交通系が、こぞってApplePayに乗り入れしちゃう、なんて可能性も。ないとは言い切れませんよね、正直。
ただ消費者側からは、チャージするか?しないか?くらいで、今と比べてどれくらい便利になるかと言われれば、正直微妙。しかもJR東日本が対応しなければ何も変わりませんし。
逆に普及しちゃった場合、JR東日本が、すんごいコストをかけてでもApplePayに乗り入れるべきかどうかは…悩ましいんじゃないでしょうか。
交通系ICカードを使える場所が対応状況に依存したのとは逆に、支払い先日本で言えばJR東日本がApplePayに対応しているか?に依存するわけですよね。
でも、日本だけ対応してないm9(^Д^)プギャーって言われて黙っていられるのかっていう。
東京オリンピックに向けて、観光客の外貨流入が見込まれる現状ですから、どうなるかは、うーん(๐•̆ ·̭ •̆๐)?さて
あ、QRコード決済ともケンカしちゃうんじゃないのコレ。
ヤッバw
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