Windows 10 バージョン2004は、2020年5月28日にリリースされると噂されています。
2020年5月アップデート(Windows 10 May 2020 Update コードネーム20H1)と呼ばれている今回のメジャーアップデートの内容は、まさにゲーマー向けとなっているので、ちょっとリストにするため調べてみました。
WDDM 2.7
Windows Display Driver Model(WDDM)2.7は、マルチモニター向けのドライバーモデルです。ハードウェアアクセラレーションによるGPUスケジューリングが可能になり、ビデオ再生が改善されます。
たとえば現在、モニターごとに異なるリフレッシュレートでマルチモニターをセットアップした場合、リフレッシュレートの異なる2つのモニター間でウィンドウを移動すると、ウィンドウの移動が停止するまで、プチフリーズが発生することがあります。
この問題がバージョン2004で修正され、2つのディスプレイ間でウィンドウを移動してもプチフリが発生しなくなるとのこと。
またWDDMアップデートは、ハードウェアアクセラレーションによるGPUスケジューリングのサポートも追加、GPUカードがビデオメモリを適切に管理できるようにします。これにより、待ち時間が短縮され、平均FPSが向上するため、スムーズなビデオ再生やゲーム環境の向上が見込めます。
Windows 10バージョン2004のWDDM 2.7には、Nvidiaドライバー450.12、Intelドライバー27.20.100.7859以降が必要です。
サーチインデックス処理が止められる
ゲームモードをオンにしているとき、ディスクのインデックス作成プロセスを遅く(というか停止)できるようになります。
ゲームモード機能は設定アプリからオンにできます。
設定>ゲーム>ゲームモード
これをオンにしておくことで、Windowsの支配下にあるファイルの位置をしめすサーチインデックスの処理が最適化、これにより高いディスク使用率を自動的に検出し、インデックス作成プロセスを遅くあるいは停止する新しいアルゴリズムが追加されるとのこと。
これは是非ONにしておきたいところですね(*´ᄾ`∩)
レイトレーシング1.1
DirectXレイトレーシング1.1のサポートが追加。
これには、インラインレイトレーシングや間接実行などの新しい手法が含まれます。
バージョン1.1では、レイトレーシングの実行は実行時に決定され、事前定義されていません。マイクロソフトによれば、インラインレイトレーシングは、動的なシェーダーベースのレイトレーシングよりも効率的です。
DXR 1.1では、ゲームエンジンがレイトレーシングシェーダーをオンデマンドでロードすることもできます。たとえば、ゲームキャラクターが世界を動き回り、新しいオブジェクトがレンダリングされると、追跡シェーダーが読み込まれます。
可変レートシェーディング
これは、ゲーム開発者がゲームのシェーディングレートをリアルタイムで調整できるようにする追加機能です。これにより、GPUが適切に利用され、GPUの負荷が軽減されるため、フレームレートが向上します。
可変レートシェーディング(VRS)、メッシュシェーダー、サンプラーフィードバックは、新しいDirectX 12 Ultimate APIの一部です。RTX 20などのフラッグシップビデオカードを購入した場合、DirectX 12 Ultimateを完全に活用できます。
サポートCPU
サポートされているプロセッサの完全なリストは次のとおりです。
- 第10世代Intelプロセッサー以前。
- Intel Core i3 / i5 / i7 / i9-10xxx。
- Intel Xeon E-22xx。
- Intel Atom(J4xxx / J5xxxおよびN4xxx / N5xxx)。
- CeleronおよびPentiumプロセッサー。
- AMD第7世代プロセッサ以前。
- AシリーズAx-9xxxおよびEシリーズEx-9xxx、FX-9xxx。
- AMD Athlon 2xx。
- AMD Ryzen 3/5/7 4xxx。
- AMD Opteron。
- AMD EPYC 7xxx。
- Qualcomm Snapdragon 850および8cx。