争奪戦必至ですかね?
Source:https://9to5mac.com/2019/11/20/kuo-apple-iphone-5g-lcp/
ミンチークオ先生の新たなメモが9to5macで記事になっています。
記事によれば、ミンチークオ氏は次のようにコメントしているとのこと。
私達は、5G mmWaveをサポートするiPhoneモデルの出荷割り当てが、新しい2H20iPhoneモデルの総出荷台数の15-20%を占めると予想しています。5G mmWave iPhoneが3つのLCP FPCユニット(他のiPhoneモデルとの比較)を使っていることを考えると、これはLCP FPCの利用に大いに役立つでしょう。
We expect that the shipment allocation of iPhone models that support 5G mmWave will account for 15–20% of the total shipments of new 2H20 iPhone models. This will benefit LCP FPC usage a lot, given the 5G mmWave iPhone uses three LCP FPC units (vs. other iPhone models’ single LCP FPC unit).
まず、LCP FPCとは、液晶ポリマーを利用したフレキシブルプリント基板のこと。
液晶ポリマーは、さまざまな温度で一貫して機能し、低誘電率が高いので消費電力が少なくてすむうえ、高周波特性が優位で5Gアンテナ技術に適しているという極めて優秀な材料で、その上、吸水率が極めて低く成形過程での寸法安定性に優位と言われています。
したがって、消費電力的にも、基盤性能的にも、またデバイスの精密性でも有利という夢のような素材ということになります。
なのですが、昨年のiPhoneXRと今年のiPhone11では、古いアンテナ技術に依存していました。この理由は生産数だといわれており、現在のサプライヤ(村田製作所)はAppleの要求に応えることができていないと考えられています。
一方、LCP FPCを搭載したiPhoneモデルの出荷割り当て予測は、昨年比で増えており、2019年の45〜50%が、2020年には70〜75%に増加となっています。
にも関わらず、iPhone12シリーズのLCP FPCの割当が15%〜20%ということは、iPhoneXRの供給が減ることを差し引いても、やや少なすぎる数字のような気がします。
ここでチラッとよぎるのは、iPhone8が小さくなった版と言われるiPhoneSE2の存在ですが、果たして。
ふーむ。そうですなー。