Google I/Oのセッションのひとつ、Building Apps for the Chrome OS Ecosystem (Google I/O’19)で、Stefan Kuhne 氏のプレゼンにChromeOSのゲーミング環境にについての言及がありましたのでメモしておきます。
コントローラー対応
これはAndroidをChromeOSに移行するチームのリーダーの一人が明かしたもので、チームが進める移行作業には、Androidでは当たり前に利用できるゲームコントローラーの対応も含まれるとしています。
ゲームといえばAndroidでもゲームコントローラーを使っているが、当たり前に動くために、Androidが裏で行っている作業がいくつかあることに言及。
各ボタンのリマップ、デバイス名のやり取り、スマホとのデータ通信、接続シグナル、非接続シグナル、振動フィードバックなど。
Androidスマホ向けには、標準的なAPIで提供しており、これに準拠し、正常に動いている場合、将来的にChromeOSでも動作が保証されるようになるとしました。
またFPSやTPSで利用されるマウスによる操作についても、ChromeOS 74で既にリリース済であるとし、APIを通じてマウスポインタの相対要求が可能であると言及。
ゲームでポインタをマウスで制御するためのAPIを紹介しました。
処理遅延
オンライン要素があるゲームでは、致命的となる処理遅延、いわゆる「重い」動作の原因についても触れています。
「とても遅い動き、ときにはしゃっくりのような動作」になることもある背景には、並行処理のとても複雑な画面書き換え機構があることを図示。
現状、このような状況になる場合、処理がどのように処理され、画面がどのように書き換えられているかを確認できる手段がないことに言及。
それにむけた新デバッグツールが用意されることを明かしています。
これにより、ゲームベンダーは、より軽いアプリケーションチューンが可能になるとみられます。
本格的なChromebookのゲーミングはAndroidを通じてやってくるようです。