Chromiumの開発リポジトリから新たな動きがあったようです
このリポジトリから見つかった内容の面白いところは、USB-IFに対しての標準化願いと承認手続き条件が見つかったこと。Chrome UnBoxedさんの記事の内容はともかく、GoogleからUSB-IF(USB Implemnters Forum)に対して提案された内容が実に面白い()
https://www.usb.org/sites/default/files/hutrr89_-_desktop_assistant_usage.pdf
提案書の概要としては、
「現在、デスクトップに接続されるキーボード、および、その他の入力装置に設置されているかもしれないアシスタント起動ボタンについて、デスクトップアシスタントアプリケーションの起動方法として、USB機器に標準化してほしい。」
というような内容。
スマートアシスタントが各社で擁立されているなか、HID(Human Interface Devices)に搭載されるかもしれないボタンの機能として標準化を求める動きは、各社ともに旨味があり、申請の仕方として、なかなかの面白みがあります。
これが実現されれば、USB対応機器のホスト側(パソコン、コンソール系ゲーム機など)は、キーボードに限らず、マウス、あるいはゲームパッドなど、USBで接続される機器から送られる固有の信号を、アシスタント起動用に認識するようになります。
HIDに類するデバイスは必ず手元にあるわけですから、マイクを搭載するには都合がよく、またプライバシーなどに考慮すれば任意のタイミングで起動することが求められ、ボタン搭載が必然の流れです。
申請に対する投票が良い成績で終わり、受理されて標準化された場合でも、そのまま独立キーとして普及するかについてはわかりませんが、少なくともGoogleアシスタントはデスクトップ向けに準備が進んでいるものとみられ、Chromebookのみならず、注目に値します。
Googleの製品であるPixelbookとPixel Slateの純正キーボードには、GoogleAssistant専用ボタンがありますが、文字通り専用キーで、利便性向上を目的に他の機能をアサインできるようになる動きもキャッチされていて、要らない子になる前に手を打たねば、ということなんでしょうか(考えすぎ)。
一方、コンソールに目を向けると、実はXbox One Sにはコルタナさんが実装済みで、コントローラーのオーディオジャックにマイクをさせば、アシスタントを利用することができます。意外とすすんでる。
対するGoogleのStadiaでは、専用ゲームパッドにアシスタントボタンがついていることがわかっています。
一般的にゲームパッドは、A、B、X、Y、L、R、LT、RT、左スティック押し込み、右スティック押し込み、↑、↓、←、→、と既にボタン数としては結構な数がありますが、位置的な多少の違いはあるものの、どれもプレイにあたっては同一のUXを提供、ユーザーは混乱することなく利用できます。
ただ、その他のボタンについては、各社様々で、パソコン向けのゲームパッドに限ってみれば、Logicoolやエレコムなど、ボタンの数が異常に多いケースもあり、いまさら一つ増えたところでなんてことはない話ですが、今後eSportsが盛んになれば、標準化が求められるところとなりますから、今のタイミングで申請するのはなかなかベストなタイミングとも言えなくもないわけです。
特殊なボタン配置がチートにあたるんじゃないかと取り沙汰されるゲーム界隈で、アシスタントボタンがチートにあたるかどうかについて話題になる日が来る?んでしょうか?笑
とても楽しみです。続報が入り次第、随時お知らせします。