マイクロソフトさんがChromiumベースのEdgeのダウンロードポータルを開設していました。
現在は、「Windows10」のみ、「Dev(開発者向け)」「Canary(カナリア)」の2種類のみの配布が開始。サイトもソフトも英語版のみですが、比較的わかりやすい単語で構成されているので敷居は低めです。
そもそも3月末にスクリーンショットが流出、その後すぐにZIPファイルで動作環境がまるごと流出する事態になっていたわけですが、ここへ来てで正式に公開されたというのがここまでのお話。流出ZIPファイルはダウンロードしたもののインストールする勇気が出なかった層は安心してインストール出来ますよという話です。
ここまでで、Edgeってなんぞという方のためにおさらいしておきます。
Edgeはマイクロソフトさんがブラウジング環境のシェア奪還をかけ(ていたかは定かではないけどとにかく)満を持して世に送り出したIE(Windows内蔵ブラウザ)の次世代バージョンブラウザでした。
ところがシェアは思うように伸びず、独自の描画エンジンの開発を断念。高いシェアを持つGoogleChromeの描画エンジン「Chromium」に切り替えることになりました。
Chromium自体はオープンソースですが、Google Chromeのエンジンとして高い評価を得ているモノで、今後はこのChromiumベースのEdgeがマイクロソフト推しのブラウザとなります。
現在はインサイダー向けのソフトウェアですが、いずれ製品版がリリースされれば、Windows10の標準ブラウザとしてプリインストールされることになり、ウェブ開発方面からは比較的高い関心を持たれていました。
素人考えとして、描画エンジンが同じなら画面出力は同じでなのではないか、ならば、どっちを使っても変わらないんじゃないのか?と思わなくもないわけですが、軽くさわってみたところ、当然ですが、Googleのサービスとは連携しないので、全く同じようには利用できませんでした。
逆にChromium Edgeは起動時にWindowsログイン時のユーザーでログインした状態になっているので、Office365やOneDrive、outlookなどのウェブサービスには比較的スムーズにログインできるというメリットが生まれています。
一方、Gmailにアクセスするとメールのリンクでコレ使うの?的な事を聞かれたりするというOSメーカっぽい表示があったりして、なんというか実に興味深いですよね。
また、今の段階では、拡張機能(プラグイン)がそれほど充実しているとは言えない状況ですが、既にかなりの数が登録されていますので、移行はまぁ可能かとおもいます。が、やはり少し不安定です。
メモリの使用量はプラグインの数という意味では上下しますが、そもそもブラウザ本体のメモリ利用量は若干低く、GPUが多めになっているあたりが面白いです。
見た目上のEdgeっぽさはなくなってしまいましたが、メモリ的にも非常に軽快に動作するので、マイクロソフトのサービスはEdge、GoogleのサービスはChromeと棲み分けることが出来そうです。
今後、数週間をかけてBetaチャンネルが配布される予定。
現在はWindows10のみのサポートですが、今後、Windows8.1、Windows8、Windows7、MacOSと拡張されます。ただしLinuxのサポートは予定に入っていません。
Chromebookでは使えないかもね。(・∀・)ニヤニヤ
※ただしCanary版ではoutlookなどのウェブサービスでクラッシュすることが間々あります。