強化ガラスは、ゴリラ(動物園)からアストラ(新星:宇宙)へ

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にゃぁ㌠

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最近のスマホって、だいたいは、カッターでごしごししても大丈夫じゃないですか。あれ、初代iPhoneのためにジョブズが頼み込んで作ってもらったものだって知ってました?わたし知らなかったんだけど。

さて、みなさんご存知、強化ガラスの老舗コーニング社が、カルフォルニアのサンノゼで行われている発表会 SID Display Week 2019で、新技術を発表したっていうので、さっそくリリースを見てきました。

コーニング、SID Display Week 2019でCorning® Astra™ Glassを発表
コーニングインコーポレイティッド (NYSE: GLW)は本日、没入型で中~大型の高機能タブレット、...

リリースによると、今回発表された新技術は「Corning® Astra™ Glass」というガラスパネル技術。

アストラは新星って意味ですよね?突然、動物園から宇宙へ行っちゃったんですけど、なにがあった?!

さて、とりあえず、発表を引用しますね。

「長年顧客と緊密に協働してきましたが、顧客が8Kクラスの解像度を大型デバイスやテレビで実現すべく酸化物ディスプレイに必要としているのは、トータルピッチ精度やトータル板厚精度に優れ、反り量の少ないガラスであることが分かりました。Astra Glass は、酸化物プロセスに求められる高精度・高温要件を満たす製品です。EAGLE XG® GlassやLotus™ NXT Glassとともに、当社のディスプレイガラス基板ポートフォリオに加わることにより、顧客のあらゆるニーズをカバーします。」

以上、コーニング社のコーニングガラステクノロジーハイパフォーマンスディスプレイビジネスディレクターハンイム氏のコメントより。

……………えーと?(๐•̆ ·̭ •̆๐)?

というわけで、今回はこれを調べてきたので、メモしておきます。

Corning® Astra™ Glassとは

まずハンイムさん、肩書、長いね?

それはさておき、構図としては、コーニング社 ↔ ハイテク企業メーカー ↔ お客さん。

で、コーニング社が製品を納めるのはハイテク企業メーカーなわけです。

一方ハイテク企業は、

  • より明るい(画面)
  • より速い(応答時間)
  • よりリアルに(高解像度)

この3点を実現したら「お客さんはきっと今より高い値段で買うに違いない」と思っている。そのためメーカーは、製品の8K化を目論んでいる(言い方)わけですね。なんですが。

メーカーとコーニング社の営業担当が話す事と言えば「わかります!ますけども!ですやん。製造コスト、抑えななりませんやん?言うて、おたくもお客さん安く届けたいと思いまへんか?」とか話しがち。多分話してない。

つまり、ハンムイさんのコメントをわかりやすくすると、

「強化ガラスをほしがるハイテク企業は、8Kディスプレイとか8Kテレビとか作りたいって思ってるけど、超細かい寸法の精度とか、反ってたらダメとか、言いがち。その上、もっと安くなりませんか?とか、割と言いがち。そういう訳で、ジャストサイズで反り返んない8Kヤツ、はじめました」

ってことに。

Corning® Astra™ Glassとは

ジャストサイズで反り返えんない8Kヤツ

解説

通常、ガラスパネルは大きな板として作るそうで、そこからオーダーにより、指定サイズに切り出し、場合によっては端を丸くしたりするわけです。

おおきいガラス板(マザーガラス)1枚あたりから取れる枚数が多い(面取数が大きい)、つまり、最終的なインチ数が小さいほど、取れるガラス面は増えるわけですが、その分、破損リスクも高くなるわけですね。なので、小さいインチのパネルは小さいマザーガラスから取るんだそうです。

でも、技術自体は、もうすでに、かなり高いので、歩留まりも頭打ちになっているわけです。

歩留まり

歩留まりってわかります?ぶどまりって読むんですけど。

工業生産品の製造過程では、どうしても出来の良くない子が発生するわけです。

で、同じ数の原材料が前提の1製造単位あたり、全生産品から、不良品を除外したものが、製品として出荷されるわけですけど、この製品になる率を歩留まりといいます。

コストパフォーマンス的な意味かな。

1ー(不良品÷全生産品)

そこで開発されたのが、アストラちゃんというわけですね。

従来の8K用ガラスパネルと比べて、出荷時の価格を下げる目的で製造されている、ということなんでしょう。

うーん(๐•̆ ·̭ •̆๐)……多分、マザーガラス自体を大きくしてるのかなぁ?

や、でも、Wikiやなんかでは、2009年の第10世代マザーガラスが、既に3メートル四方くらいあるんですけどw

ああ、違う、大きいマザーガラスから面取りする数が増えたのかな?

まぁわかりませんけども。

安く卸せるようになったってことですよね。

スゴみあるよね。

まとめ

アストラガラスは、最先端の半導体a-Si(アモルファスシリコン)から、IGZO(イグゾー)まで、幅広い高機能パネルに対応が可能とのこと。

また、優れた特性により、明るい画面品質と高速応答時間を備えた大型8Kテレビ、高機能ノートPCおよびタブレットの土台となる製品と紹介されています。

そうすると、少なくとも10インチくらいまでは小さくなるんじゃないかと思いますけども、そうするとノートパソコンの8K版が(少なくとも今よりは)お手頃価格になってくるんじゃないかと予想できますね。

安くなるのはいいことねー‪(*´꒳`∩)‬

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