Pixel3a(XL)やPixel4のウワサが絶えない中、XDA DevelopersにてAOSP(Androidオープンソースプロジェクト)のコードから、次期Pixel端末に搭載されるかもしれない新機能が発見されたという記事が上がっていました。
記事によると、新たに発見された機能は「スマート転送」という機能。
このスマート転送は、通話待ち受け中のSIMに着信が到達できない状態のとき、デバイス内の別のSIMに着信を転送する機能とのこと。
現在、日本でも主流になりつつあるDSDS(デュアルシムデュアルスタンバイ)は、装着済みの2枚のSIMカードが、どちらも通話をサポートしていたとしても、実際に待ち受けることが出来る番号は、メイン回線に設定したSIMカードの番号だけです。
しかし、このスマート転送が実現した場合、例えばメイン回線が山間部に弱く、サブ回線が山間部で強い場合、メイン回線で着信できなかった通話をサブ回線で折り返せる可能性を示しています。
今後このスマート転送が実装されれば、何らかの理由(例えば連絡先を会社用/個人用で別けたいが台数は増やしたくない)(例えば彼女からの電話と妻からの電話を別けたい)で番号を使い別けたい場合など、サブ回線に通話着信したら即座にメッセージが届き、メインとサブを入れ替えて電話を折り返す対応をとることが出来るようになると思われます。捗る!
また、この機能は、回線提供者側の作業を必要とせず、端末側のみ(ただし深いレベルのOS基本システム)で完結できるようだという観測もあります。
しかも、スマート転送の機能要求としては、複数のSIMが対象となっているため、将来的には3枚以上のSIMに対応するとも受け取れます。
当然、物理的なSIMカードだけではなく、eSIMも含んでくると思われ、夢が広がります。
とはいえ、フォワーディングするためには、eSIMを含め複数の回線契約が格納できる端末である必要があるため、日本で販売されているFelica版Pixel3では断念せざるを得ません。
少なくとも次期Pixelともくされるコードネームcoral(Pixel4)、flame(Pixel4XL)あたりで実装されれば、早ければ2020年には使えるようになるかもしれません。
なお、このスマート転送は既にテストが行われた形跡がありますがまだまだ先は長そうです。
日本では、DSDSというと格安スマホのイメージが強く、どちらかというと足りなくなったギガをメインサブでそれぞれ補填するような使い方が想定しやすいですよね。
しかし、今後、通話品質が劇的に上がることが求められているとは言いがたく、一方5Gなどの高速データ通信は需要が上がっていくことが想定され、需要と供給のバランスから考えると、ひょっとすると通話がオプション扱いとされる時代がこないとも限りません。
そういう観点から考えると、スマート着信の登場は感慨深いものがあります。
Awe. It's about time for smaller devices. What do you think? pic.twitter.com/E8AOh1iQpI
— Phone Designer (@PhoneDesigner) 2019年3月16日
登場が待ち遠しいですね!