USB-IFにより、USB4.0の仕様を保留中であるというリリースがありました。
ドラフト仕様はレビュー中で、既に最終段階。50社以上が積極的に参加、そのためUSB4仕様は2019年中頃に発表される予定とのこと。
つまり「各社との調整があるんで、正式なマーケットネームとか決めてないんで!」的な発表です。
USB4.0では40Gbpsを実現するそうですが、ソレより気になるのは名前なんですよ。
長いので、たたみますが 、皆さんUSB-IF(USB Implemnters Forum)が、なかなかちょっとアレなのでちょっと聞いて下さい。ネーミングががぜん気になる事請け合い。
歴史
WiKiによれば、USB3は5Gbps、USB2は480Mbps、USB1は12Mbpsです。USB2時代まではFullSpeed、LowSpeedというブランディングがあり、設計、製造、販売はそれぞれに自由でした。
同じ名前なのに速度が出ないケーブルと出るケーブルが混在してたわけ?
その後、USB3.0 Promoter Groupっていう業界団体が次世代ブランドSuperSpeedを発表。
そしてUSB3.0 Promoter Groupは、この3.0の管理をUSB-IF(USB Implemnters Forum)に移管しました。
そして、USB-IFが3.0をSuperSpeedで正式にブランディングしました。このときUSB3.0は5Gbps。
いいですか?ここまで着いてきてますか?
で、USB3.0 Promoter Groupが、3.0をもっと良くしようぜ!\(^O^)/って盛り上がって開発が進み、USBの通信速度を10GbpsにするわっつってUSB3.1を発表。
これが、SuperSpeedPlus。
なんですけど。
これ、USB-IFのブランディング的には、USB3.1 Gen2 。
5Gbpsが10Gbpsに?!わーお!じゃぁUSB3.0の5Gbps版と区別しないとじゃん?
って言ったかはさておき。
このタイミングでUSB-IFさん、USB3.0(5Gbps)を「USB3.1 Gen1」に改名。
USB 3.0 Promoter GroupがUSB3.1として発表したものを「USB3.1 Gen2」とし、マーケットネームを「SuperSpeed USB 10Gbps」として、ブランディングしました。
つまりデータ速度が5GbpsのUSBは「USB3.0」と「USB3.1 Gen1」と名前が2つあるわけです。正確には認定済み後は新しい名前 「USB3.1 Gen1」なんですけど、もう売れちゃったものの印刷とかは変えられないわけです。
さらにいうと、印刷だけ変えちゃうパターン、5Gbpsの「USB3.0」製品をUSB3.1って印刷しちゃうパターンが発生。まーたしかに間違ってない。ちゃんとしてるメーカーだと混乱しないように、従来の3.0表記だったりするようですが、これはつまり命名則には則ってないことに。
USB3.2時代到来
そして時代は20Gbpsへ。USB-IFがMWC2019で明らかにしたところによると2019年後半には製品化されるわけですけども、この名前がまたカオス。
20GbpsのUSBは「USB3.2 Gen2x2」と認定。マーケットネームは「SuperSpeed USB 20Gbps」としてブランディング。
なんでそうなったし!?
詳しくはPDFを参照。
そして時代は4.0
驚異の40Gbpsへ。っていうか矢継ぎ早ね。冒頭の4.0の話題に戻りますよ。
USB4の主な特徴
- 既存のUSB Type-Cケーブルを使用した2レーン動作と最大40Gbps動作(40Gbps認定ケーブル)
- バス上で利用可能な全帯域幅を効率的に共有するための複数のデータおよび表示プロトコル
- USB 3.2、USB 2.0、Thunderbolt 3との下位互換性
リリースによると「USB4仕様が新しい基本プロトコルを導入したとしても、既存のUSB 3.2、USB 2.0、Thunderbolt 3のホストやデバイスとの互換性はサポートする」と下位互換のようです。
っていうか、マーケットネーム含めて、つぎの気になるじゃん!はやくおしえてよ!
USB4.0 Gen1?まさかのUSB3.3 Gen2x2x2も捨てがたい。