ファーウェイがトランプ政権下の米国による制裁の真っ只中で必死に生き残ろうとしている、という表現は、おそらく控えめな表現ではありませんでした。
ネットワークインフラ事業からスマートフォン事業に至るまで、ファーウェイを含む中国企業の将来は、米国の政治情勢にかかっています。
バイデン政権になって回復するのか、それは後日わかるとして。
彼らは、絶望的な時代にフィットする対策が必要で、とりわけファーウェイのハーモニーOSはその対策のなかでも大胆な動きの1つでした。頑張れファーウェイとエールを送っている人もいたでしょう。
しかしここへ来て、それが怪しくなってきました。
今年後半にスマートフォンに登場するハーモニーOSバージョン2は、実際には、AmazonのFire OSのように、スキンが異なるだけのAndroidOSである可能性が出てきました。
まだベータ版だから、と指摘する人もいるかもしれませんが、ファーウェイの目標スケジュールと、このOSがすでに持っている洗練された機能を考えるとすでに完成品のように感じられます。しかし、それは、実際の完成品をパクって使用していたから可能だったというのが真相の様子。
一言で言えば、Harmony OS 2.0は、HuaweiがEMUIスキンを上に使用して携帯電話に出荷しているAndroidのバージョンとほぼ同じです。違いは、Androidに関するすべての言及を携帯電話から削除しようとしたことですが、残念ながらすべてを隠すことはできませんでした。
この情報は、ソース元となるArsTechnicaのRonAmadeo氏が、開発者ツールにアクセスする権利を得て獲得したもの。ただし、パスポートやクレジットカードのコピーなどの個人情報を送信しなければなりませんでした。開発者がツールにアクセスするために通過しなければならない煩わしく、個人情報的に心配なプロセスは、中国によるスパイ活動疑惑を後押しするだけでしかなく非常に残念です。
一方で、ポジティブな見方をすると、一種の移行フェーズとして、AndroidフォークをハーモニーOSとして開始しようとしている、とすると、それは充分理解できます。
AmazonのFireOSが証明したように、それについても違法なことは何もありません。
一方で、それを、吾輩、完全に新しいOSをゼロから作りましたし( ¯꒳¯ )✧とドヤってしまうのはどうなんでしょうか。ちゃんとしてとしか言いようがありません。