store.google.comでも買えるほかSoftbankでも販売が報道されたPixel 3aは、いまさらですが、ミッドレンジモデルとして世に送り出されます。
兄機、Pixel 3と同等のカメラ性能をもって生まれた格安スマホ期待の星ですが、購入するならいくつか納得して購入する必要があります。
速度感
SoC
性能はミッドレンジです。当たり前ですが、最新のSocと比べて処理性能は下がります。
2016年相当の速度感と思ってください。iPhoneでいうとiPhone7、AndroidでいえばGalaxyNote8くらいだと考えられます。
充分かどうかは個人差あると思いますので慎重に。
OS
あと、Pixel 3aはAndroid 9 Pieでデビューしますが、Android Qでは未知数です。
ハイエンドスマホではOSに対して256ビットAES暗号でセキュリティを担保していますが、これは最低でも50MB/sの処理が必要と言われています。
ハイエンドスマホはハードウェアアクセラレーションが出来るので、動作にはほぼ影響がありません。
しかし、Android Q以降、ハードウェアアクセラレーションができないスマホ、つまりミッドレンジ向けのスマホでもセキュリティを確保するため、Adiantum(アジアンチウム)というソフトウェア暗号化技術を導入します。アダマンチウムではないですよ念の為。
つまり、AndroidQを導入後も同じ速度体験が出来るかは未知数です。
Googleもフルサポートをうたってる以上、それほど遅くないようにするんじゃないかなー?とは思いますが、過去にAndroid6から7へメジャーアップデートされた際、速度的に問題があった、という前科前例があります。
AndroidQでデビューしなかったと言う事が何を示すかについて、考え過ぎかもしれませんが、なにかしら犠牲になる可能性があるということは知っておく必要があります。
ディスプレイ
最近のスマホでは当たり前になっているガラス強度の代名詞Gorilla Glassですが、Pixel 3aはゴリラガラスではなく、DragonTrail(ドラゴントレイル) glass(アサヒガラス)というガラスパネル技術を採用しています。
つまり安心の日本企業、ということです。
裸運用をする方については、ハイエンド製品で使われているものとは違うということは知っておくべきです。
カメラまわり
今のところ、ハンズオンなどでも、Pixel3と同等の写真が撮れることがわかっていますが、その速度感に触れている記事は見かけません。
良い意味速度的に遜色ないということかもしれません。が、念の為。
あとカメラで撮ったあとGoogleフォトにバックアップされるデータについては、高画質になるという点も知っておくべきです。
少なくとも2022年1月31日までは、Pixel3で撮影されバックアップされた写真データは、オリジナルのままでGooglePhotoに保存されます。
が、Pixel 3aでは、その他スマートフォンと同様、高画質モードで圧縮されます。
今までもPixelシリーズ以外のスマホ(iPhone含む)からフォトにバックアップする場合、無制限保存を選択すると、高画質モードに圧縮されていたわけですが、わたしは特に不満がある画質ではないかな?という認識です。
実際、iPhoneXで撮った写真をGoogleフォトに保存していて、特に不満はありません。
が、画質にこだわりがある方は、気になるかもしれません。
VR(AR)
Pixel 3aはOSとセキュリティーが3年フルサポートされますが、近い将来、少なくとも2020年には訪れると思われる5G時代に、やっと本格的に普及すると思われるAR技術が対応していません。
正確には、Google Daydreamに対応していません。
が、今現在、Google Daydreamは息をしていないので、これがデメリットになるかどうかは、正直、わかりません。
すくなくともそれなりの表現は出来ると思われますが、少なくともGoogleは「解像度とフレームレートの問題によりDaydreamと互換性がなくなった」としていますので、そこは知っておく必要があります。
Googleのミッドレンジモデルは今後も続く
「うおおおおお、Googleのミッドレンジきたぁあああ、Pixel 3aを見逃すな!乗らねばこのビッグなんとかかんとか(文字数)」
とか思って買う人はいないと思いますけども、買い逃すと後悔しそうとか思っているなら、そんなことはなさそうですよ?っていう。
少なくとも、Pixel 3aは、Googleが11億ドルで買収したHTCを総動員して作ったことがわかっています。
また、この投資を回収するため、今後、数世代にわたって、ミッドレンジスマホは企画されているという情報があります。
ですから、安いGoogleスマホがほしいと思っているなら、Android Qでデビューするスマホを待ってみるのも手ではないかと思います。
ていうか、わたしならそうすると思う。
先ほど更新された内容によると、Pixel 3aのAndroid Beta プログラムは、6月から適用になるようです。したがって、OTAふくめイメージファイルは6月中に手に入る運びになりました。
なお、セキュリティパッチは6月3日が予定されていて、Android Q Beta4は6月5日が最有力候補とされています。
ニコニコ現金払いでゴニョゴニョしたい向きのご利用の際は注意が必要です。
なにかと画面の外側から内側へ、こすりながらスワイプする動作が求められるので、エッジが立っているタイプのケースは若干使いにくいです。
お高めですが、純正をおすすめします。